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デジタル日野気象台
直近の落雷 (1日4回以上)


2024年の落雷 (1日4回以上)


2023年の落雷 (1日10回以上)


 AS3935というLSIをつかった雷センサによる落雷状況(落雷回数と、距離)を、グラフ化します。
従来からデジタル日野気象台では、1-Wireによる雷センサがありました。これは雷の放電電波を受信し、その回数をカウントする簡単なもので、雷の強さや距離はわかりませんでした。AS3935というLSIをつかった雷センサを新たに自作しましたので、これによる落雷状況(落雷回数と、距離)を、グラフ化します。
 この雷センサーの主要部品はAS3935というLSIで、AustrianMicroSystem社の製品です。どのようなアルゴリズムによって距離を求めているのかは、データシートや解説論文を見ても公表されていませんが「Franklin社の長年の雷研究の成果が詰まっている」と言います。以下は私の想像です。 雷の放電によって放出される電波は,急峻なパルスのため広い範囲の周波数分布のスペクトルを持っていて、周波数に対し1/fで減少することが知られています。それが遠くに伝搬されるに従って空間のキャパシタの影響で波形はなまり、高い周波数のエネルギーがより多く減少します。すなわち、全体のエネルギーと特定の高い周波数のエネルギーの比が距離により変わってくると考えられます。LSIの内部に特定の周波数(500kHz)のエネルギーが距離に対しどのように変化するか基準をもっていて、それと比較することで,距離を推定しているのではないかと思います。小さなLSIで雷までの 距離がわかり、画期的なことです。(2016.7.12)
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