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デジタル日野気象台
高層の気象観測は天気予報に欠かせないものです。気象庁ではラジオゾンデに観測機器をつけ、1日に2回観測しています。リアルタイムに高層の気象データを得る方法として、航空機が使えないか、トライしています。多数の航空機からのデータを集計すれば、リアルタイムに近いデータが得られます。いままでACARSのデータを用いていましたが、2024年5月.から、2を追加しました。

1.ACARS (Aircraft Communications Addressing and Reporting System)とよばれる業務用無線で伝送されている運用データの中から、気象データのみを抽出し、気温、風向、風速を、抽出
2.Fright Radar24など、旅客機の位置情報を提供する、adsb、ModeSから、航空機の速度、マッハ数を得て、それから気温、風速、風向の気象データを計算、類推する。



1500m上空の気象 (ACARSによる 5分に1回更新)


地上の気象に最も影響がある、1500m上空の気温および風のデータを下に表示します。
上空に寒気が入った場合しばらくたって地上の気温が低下するのがわかります。このグラフで地上気温の予測がより早くできるでしょう。冬季においては、東京で南岸に低気圧が通るとき「1500m上空の気温がマイナス3℃以下になると雪になる」といわれます。降雪の予測にも有効だと思われます。
1500mのデータはJAL便が羽田空港を出発直後に報告するもので、深夜のデータは極くわずかです。
赤の線は傾向線で、8年間の平均値から求めたものです。

   
 
 


鉛直分布 (modeSデータによる 5分に1回更新)
ACARSとmodeSのデータを用い、鉛直分布を表示します。

   
 
高度(altitude)に対する気温(temperature
対流圏では気温は100メートル高度が上がるごとに0.65°低下することが知られています(空気の上昇と雲の発生)。このことを赤線で基準線として示しています。
プロット温度がこの線の右にあれば気象は安定で、左にあれば上空に寒気が入っており大気不安定といわれています。

 
高度(altitude)に対する風向(wind direction
 地上近くではめまぐるしく風向は変化しますが、上空ではいつも西(270°)向きの風が吹いていると言います。実際に見ていると、かなり変化があります。

   
高度(altitude)に対する風速(wind speed
上空では秒速数十メートルのジェット気流が吹いているといいますが、風速は一定ではなく、季節によって変化します。


1か月・3か月・1年間の変化 (深夜に更新)
1500m上空の気温 1ヶ月(深夜に更新)
   
 
1ヶ月の1500m上空の気温変化を見ると、周期的に変化し、それが地上の気温に影響しているのが見て取れます。

1500m上空の気温 日ごとの平均を昨年と比較 3ヶ月(深夜に更新)
   
 
1500m上空の日ごとの平均気温を3か月間、昨年と比較します。

 
1年間の上空の気温の変化を示します。高層天気図にならって、1500m、3000m、5700m、9600mのそれぞれの1日の平均値を求めています。たとえば1500mの場合、1500m±100mの航空機からの報告データを1日分平均します。


 
1年間の上空の風速の変化を示します。1日の平均を、1500mと9600mについて示します。
冬には100m/sにも達するジェット気流が吹きますが、夏には、上空の風速は、穏やかになります。

 
1年間の上空の風向の変化を示します。1500mと9600mについて示します。
一番外側が昨日、中心が1年前。ドット1つが1日の平均風向。風速に従ってドットの大きさを変えています。
上空の西向きのジェット気流は夏には吹かないことがわかります。

別途公開予定

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