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CO2センサー故障のため。観測を中止します。
(2024/10/24)
世界各国の長期間にわたる観測値を相互に比較するため、二酸化炭素濃度の観測には世界的な基準の統一が必要とされます。このため、WMO(世界気象機関)の標準ガスにより較正された二酸化炭素標準ガスを基準とした観測を継続する必要があります。このような精密観測を行う観測所は国内に数地点しかなく、特に大都市近郊での観測データは、埼玉県のみのようです。リアルタイムにデータが公開されています。
ここではNDIR方式(Non Dispersive InfraRed)という簡易な方法で計測しています。様々なガスは、それぞれ特有の赤外線吸収波長を持っており、その特性を利用したガス計測の方法にがNDIR方式です。赤外光源より照射された赤外線は広域の波長を含んでおりますが、ガスによる吸収で、そのガス特有の波長の赤外線は、ガス濃度に応じた割合で減衰します。このガスの吸収波長と吸収の影響を受けない参照波長でのセンサーからの信号を比較することにより、ppmレベルでの高精度な分析・検知ができるといいます。
NDIR方式のCO2センサーは様々なものが市販されていますが、農業分野でよく使われている、スウェーデン製のK30 CO2 Sensorを入手しリニューアルしました。
この種のセンサーはドリフトがつきもので、地球温暖化を議論するには長期間の詳細な変化を計測しなければなりませんので、早計な結論は得られそうになりません。 しかしながら、計測してみると、二酸化炭素濃度は思いのほか一日の変化が大きく、とくによく晴れた日には低下します。木々の炭酸同化作用の力はすばらしいとあらためて感心いたします。また曜日による変化もあり、人間活動にリンクしていることがわかります。
RaspberryPiを用いた、計測系、ソフトの作り方は別ページに公開します。
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